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旅情




栃木に住まう妻に、
毎週1日だけ会いに行く。

すっかり乗り慣れた宇都宮線のボックス席。
進行方向を背にして座っているので、後ろ向きに景色が流れていく。

向かいの席に座る、乗り合わせたおばあさんも
黙って窓の外を見詰めている。





広々とした空を、鳥が連なって飛んでいる。
光を照り返す屋根。せわしなく通り過ぎる電信柱。


段々と、流れる風景から都会の色が薄れだす。
駅に停まるたびに車内は空席が増え始める。





ふと、おばあさんと目があった。
無意識に会釈をすると、目を細めて微笑んでくれた。
席を移動しようかと少し迷ったが、このままでいることにした。





カタカタと走る車内は、
心地良い振動を刻み続ける。


もうすぐ妻の待つ駅だ。
西陽の差し込むボックス席は、旅情に溢れていた。


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プロフィール

くにくに

Author:くにくに
生まれ 秋田
現住所 東京

趣味
フリークライミング、将棋、妖怪

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