ジムダラーのアルピニズム

家の棚の上に置かれた新しい卓上カレンダーを何気なしにめくる。
ふだんは風景の写真など眺めないものだが、カレンダーに刷られた写真はなぜだかついつい見入ってしまう。
月々の季節ごとに合わせた写真を上手に選んでいて、まだ来ぬ今年の四季をあれこれと夢想させる。
「私は思い出より憧れのほうが好きだ」とは、かのガストンレビュファの言葉だ。

ふと8月の新しい祝日が目に入った。今年から制定された「山の日」である。

学生時代、山岳部に入っていた頃は
山登りを趣味にする若い人はまだまだ少なく、
岩登りに関してはまるっきりのマイナースポーツであったものだが、

「山ガール」が流行ったことや「ボルダリングブーム」の影響、
または富士山の世界遺産登録の影響などで
昨今山で遊ぶ若者というのは本当に増えたものだと感じる。
遊び方も多様化というか細分化が進み、いい意味でどんどんマニアックになってきている。
各種クライミングにバックカントリースキー、トレッキングにトレランやMTB、ロゲイニングや山菜採りに至るまで挙げきれないくらいたくさんの種類のスポーツがある。
”山の日効果“で流れにさらなる拍車がかかるだろうか。

元から山遊びを楽しんでいた人々にとっては、近年の山遊び人口の増加には賛否の分かれるところであろうが、
僕としては自然に親しむ人が多くなることは素直に喜ばしい。

聞けば日本の国土の73パーセントは山地なのだと言う。
古来より日本人は山の恩恵を授かり、山と隣り合って暮らしてきた筈である。
コンクリートジャングルを離れ、たまの“原点回帰“が倦み疲れた現代人にパワーを与えてくれることは間違いない。自然に触れることで、環境問題に関心を抱く人の増加も期待できる。



棚に鎮座するカレンダーの8月の写真は、広々とした空の下に眩しいばかりの緑を蓄えた山々。
今年はどれだけの人が、山に憧れ、山に訪れ、自然の温かさに感動するのだろう。









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くにくに

Author:くにくに
生まれ 秋田
現住所 東京

趣味
フリークライミング、将棋、妖怪

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